ネモフィリア-We pass each other-
【あらすじ】
終戦から数年が過ぎた昭和の日本、季節は夏。
戦争孤児だった蛍は資産家の柊木家に引き取られ、
お嬢様である千鶴、澪のお世話や家事で毎日忙しく暮らしている。
世間では女学生連続誘拐事件が起き、人々の注目を集めていた。
千鶴の級友も数日前から姿が見えなくなっており、話題になっている。
夏休みに入ると、一行は千鶴の病気平癒祈願のため、
山中にある宿坊・慈照庵を尋ねることにした。
出迎えてくれたのは僧侶の宰天だが、
彼が行う加持祈祷に蛍は違和感を抱く。
聞き覚えのある経文、髑髏、愛染明王。
その舞台装置は過去の記憶を呼び起こす。
そんな中、千鶴・澪・蛍は山中の山小屋で
首無し死体を見つけ、事態は急展開を迎える。
母の愛、娘の葛藤、信仰と欺瞞。
ここに居ては、神か仏にされてしまう――