処女未亡人―濡れた喪服―
赤城孝太は早くに母を亡くしている。
父とは折り合いが悪く、大学卒業後は実家を出ていた。
28歳になった冬の日、突然、見知らぬ女性が家を訪ねてきた。
小柄な楚々とした美女で、紺色の地味なワンピース姿だが、メリハリのある身体の線は隠しきれない。
年齢は30歳ぐらい。
胸のあたりまで伸ばした黒髪、色白でつるんとした肌をしている。
黒目がちの切れ長の目、長い睫毛、形のいい鼻梁と、ぷっくりして少し官能的な赤い唇が印象的だった。
彼女は赤城美奈子と名乗り、孝太の父親と半年前に籍を入れたと報告してくる。
そして、今朝その父が倒れて意識不明だと告げてきた。
調べてみると、財産関係の書類は全て美奈子名義になっていた。
遺産目当てと怪しんだ孝太は厳しい態度を取る。
勢いのまま襲いかかるが、彼女は女子校生のようなウブな対応を見せる。
なぜなら美奈子はまだ処女で……。